エステティックコンサルタント森柾秀美の「モリマサコラム」

凱旋　ビューティワールドジャパン東京（１）ステージ編

２００３年ビューティワールドジャパンで「３Ｄリフトフェイシャル」を発表してから、

まさか７年後にもう一度このステージで技術デモンストレーションすることになろうとは、

当時はまったく想像していませんでした。



ビューティワールドのメインステージは、東京･大阪あわせて今回7回目です。



こんなにたくさんの方に、ライブで技術をお伝えできることに毎回感無量です･･･。



「３Ｄリフトフェイシャル」が、世界を巡り、日本に凱旋できる技術に育つとは、開発当初は、夢にも思っていませんでした。




この写真は、２００８年ポーランドのクラクフです。

ポーランドは、民主化してまだ２０年足らずです。

軍事イベントとエステティックイベントが同じ会場で行われ、
アーミーのお兄ちゃん捕まえて、「一緒に写真とって～！」というと
この格好に圧倒されたのか、銃をおいて、しぶしぶ並んでくれました。
（後ろは、戦車です）

困惑した、この表情･･･いいですよね～。
（普通は、怒られるみたいです･･･。ま、外人だし、許してもらいましょう･･･）



これは、ブラジルのサンパウロで･･･です。

南米中から、ステージには約4,000名集まり、
同時通訳も、ポルトガル語とスペイン語でした。



生まれてはじめて、黒人のボディガードがつきました。

（ボディガードがつくようなデンジャラスな国で、次回オリンピックって大丈夫なんでしょうか･･･。
このときも、一歩も外には出ないでくれと主催者からきつく言われました。責任とれないと・・・。）

そのボディガードの方と奥さんとで楽屋で記念写真を撮りました。

彼は、ポルトガル語しか話せず、私は日本語しかできず、
会話は常にボディランゲージと表情でした。
仕事中は、通訳さんがいて問題ないのですが、
帰りの空港までは、彼と二人きりの２時間･･･。
何も話せず、感謝の気持ちを伝えるのは、別れのハグのときしかありません。

・・・きっと、生涯二度と会えない確率が高いでしょう。

「ありがとう！　オブリガード！」というと
大きな体をかがめて、人差し指で目から涙が点々と流れるようなしぐさをして
気持ちを伝えてくれました。

笑いながら、号泣でした。



・・・が、帰ってしまう彼の大きな背中を見送ると、広い国際空港、どこで搭乗手続きをすればよいのやら、搭乗時間はせまっているし気が気じゃありません･･･。荷物は60kgくらいあるし･･･。
（ひゃあ～、ここで乗り遅れたら恐ろしいことになる！！）



本当に、ホッとできたのは、ＪＡＬ機に搭乗して、スチュワーデスさんと日本語で会話したときでした。
（ＪＡＬ機は、私にとっては、母国に帰れる保障のしるしなのです。特別なのです。）


「３Ｄリフトフェイシャル」を開発してから、この７年をふりかえると、本当にいろんなことがありました。


エステティックは、美容･健康が背景にあるだけに
情報も日進月歩ですし、流行の影響を受ける業界ですから、「一年一昔」といわれます。

そんななか、現場に即しながらもなにか普遍的なものを求めて、
「知識」「経営」「技術」のソフトをメーカー色なく提供したい･･･そんな思いで立ち上げた弊社「トゥールビオン」も１６年目になります。

ある意味、その集大成であるフェイシャルのオリジナル技術で、世界に出て行くことができたのは、いろんな偶然が重なり、実現したことです。

この技術が生まれるまでには、日本に生まれ育ち、日本のエステティック業界にどっぷりつかり、海外からの情報を取り入れ、いろんな方の教えを乞い、経験させてていただき、そしてそこから役に立つ技術を作りたいという想いがわきあがって生まれたものだと思っています。

エステティックノウハウは、海外から取り入れるだけでなく、日本からも発信していく・・・そんな時がきたことを感じます。

「３Ｄリフトフェイシャル」だけにかかわらず、今まで作ってきたすべての技術に、この情熱を注いできたつもりですので、これからもますます自分の役割から、ぶれることなく創造していきたいと、改めて今回のビューティワールドの凱旋ステージで感じました。

ビューティワールドの主催者であるメサゴメッセさん、このような機会をいただき、本当にありがとうございました！


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